「言葉の壁」以外にも・・

薬剤師として、薬を介して患者さんの支援をしていますが「言葉の壁」にぶつかることもしばしばです。たとえば「咳止め」を説明したときは、多言語の医療用語集から探し当てた単語を書き写し発音してはみたものの、患者さんの表情から「理解してもらえた!」という手ごたえは感じられませんでした・・・。何度かそのような経験をしたあとに、おそるおそる医療通訳の人に「咳止めって、どうやって説明していますか?」と尋ねました。すると、ベテランのその方は「私の場合は、咳を取り除く薬、という言い方をすることが多いと思います。」と教えてくれました。
そこで納得。私が書いた単語は、日本語でいう「鎮咳薬」のような表現だったようです。日本人だって「これはチンガイヤクです」といわれたらピンとくるでしょうか? 実は、「言葉の壁」だけでなく、乗り越えなければいけない「壁」は他にもある、ということに気が付いた瞬間でした。
医療者は得てして「説明」のような一方通行の話が多く、相手の確認を求めたり、患者さんの話をゆっくり聞いてコミュニケーションを積極的にとりにいったりすることが少ないように思います。それが外国人の方だと、なおさら困難を伴います。(もしくは困難を伴うと思い、消極的になってしまいます。)
このような経験からNAMIの部会である「薬局での外国人患者対応委員会」の活動が始まりました。皆さまにもお力を貸していただき、今後よりよい薬局での支援を目指していきたいと思っています。どうかよろしくお願いいたします。

 

NAMI賛助会員 M.I